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  07 ,2017

プロフィール

小々次郎

Author:小々次郎
SR400 に乗っておっかなびっくりいろんな所に出かけては、いろいろ感じる 40代。 もう後半に突入

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Category: 2017年05月05日  吾嬬橋

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吾嬬橋 完結

結構、1時間ぐらい 「吾嬬橋」に内臓まで見せるように口を開けて眺めていたけど 一生のうちで考えると ほんの一瞬しか心を通わせていないことになる 文字どおり距離が問題なのはわかってる 忘れないでね「吾嬬橋」。(涙) また来るし

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両手を合わせ 再会を約束して「吾嬬橋」にさよなら。 男らしく一回も振り返らずに 新緑が発光する国道292号に戻って 下り ドン突きの国道145号を左折すると いつしか人通りもなくなって なんだか様子がかわってきた 進むほどに道が枯れていってるのがわかる

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無邪気に発光する新緑とはウラハラに この新緑色のプレートガーター橋はもう使われていない し この場所から先は八ッ場ダム建設のため すでに通行止になっていた

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新しくて細長い橋脚の橋の向こうに 1933年(昭和8年)に竣工した「千歳新橋」が架かってるハズなんだけど もうお会いすることもできずにダムの底に沈んでしまう(涙)  ここもどん底。 あの細長い橋脚はほとんど隠れてしまうぐらいの水位になるんだろうか ちょっとゾゾっとするね

仕方がないから 見えないけど「千歳新橋」の方に大きく手を振ってUターン もうすぐ廃道になる国道145号を戻って しばらくすると 吾妻線の「羽根尾駅」を横目に「羽根尾」の信号機をくぐったら 国道は144号に変わるし 左折の軽井沢方面は国道146号とアル 「羽根尾」の三叉路には「国道三起点」の標識が掲げられていた 

交通量の多い国道144号で 昨日も通った 上田駅まで下りてきたら 昨日も寄ったけど せっかくだから 誰だってまた寄るよね 「千曲川橋梁」(上田交通)。

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なかなか寄れないから 昨日もやったけど 念のためにまたやっとく

「千曲川橋梁」(上田交通)
竣工 1924年(大正13年) 横河橋梁製 
橋長 224m 
下路で平行弦のプラットトラスで単線 43.89m の5連
端っこにコリジョンストラットを備えてる 小さい斜めのやつ

気が済んだから お隣の「上田橋」で千曲川を渡ると 2017年のGW 今回はあんまり並走できなかったけど 千曲川ともお別れ またお邪魔しますね   

そのまま松本方面にナビの云うことを聞いていたら 国道143号に変わって 峠道になる予感。  「明通トンネル高さ3.4m注意」の看板が早いうちから出ていたから 怖いトンネルなのかなって ビビってたら 案の定怖いトンネルだったし 路面もめちゃめちゃ悪かった 「明通トンネル」を目をつむってなんとかやり過ごして 胸をなでおろしていたら すぐもう一本同じようなトンネルがでできて これにはもう 取り憑かれた まだ隣にいるし(涙)

明るい

新緑はまあまあだったと思う。  路面の荒いクネクネ道と 恐怖トンネルのおかげで 峠では写真も撮ってないし 一回も足をつけずに下界まで降りてきたけど 一応国道143号の証拠写真。  そのスジの人たちに酷道認定はされているのかな 

この時15時30分。 草津温泉でゆっくりしたせいで お昼ご飯も食べれずに 中途半端な時間になったから ちょっと早いけど 本日のお宿、 いつもの信州健康ランドに向う

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信州健康ランドに到着したのは ちょうど16時33分。 信州健康ランドにはライダー専用の下駄箱ロッカーがあって 気の小さい一人旅のおっさんをいつでも歓迎してくれる ありがとうございます


翌朝

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疲れてたんだろうね 朝出発前の写真を撮った時間を確かめたら 9時01分だった めちゃめちゃ寝坊したけど もう帰るだけなんで別にいい。    

天気もいいし 来た時と同じ道を 同じように 道路脇に咲く 白や赤や黄色の花や 清香をかき分けて 国道19号を快走。  反対車線を走る 一昨日のニヤついた自分とすれ違った。
 

3年前の「木曽川沿い」の時と同じように 「左斜め上矢印 須原駅」の誘導看板に反応して 1本思い出したよ「伊那川橋」。 3年前は修理中で足場が架かっててよく見えなかったから 本気泣きしたけど 今回は化粧直しも済んで 可愛らしい笑顔を見せてくれました

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「伊那川橋」
竣工 1932年(昭和7年)
橋長 52m 幅員 5.5m
上路の2ヒンジソリッドリブアーチ 1連


3年前の「木曽川沿い」と云えば ”転けた” 道。 いまだ脇腹に痛みが走る時があるし 縫った右膝は雨が降るとコソバユイ。


もうしばらく進むと 「野尻宿」の看板に反応して 「木曽川橋梁」(野尻森林鉄道)にやっぱり誘われた  今はもう使われていないサビサビの橋だけど いつでも社交界に戻れるぐらい 気品立つ お美しいお姿。

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「木曽川橋梁」(野尻森林鉄道)
制作 1921年(大正10年)日本橋梁製
橋長 134.6m
1連 上路のワーレントラス 24.4m 
2連 下路の曲弦プラットトラス コリジョン付き 61.0m
3、4、5連、上路のプレートガーダー 15.9m、15.2m×2


この道順をたどったせいか あの道が今どうなってるのか 気になってきた  ビビってるくせに やめときゃいいのにね 

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3年前に置いてきた 大きな屈辱と 小さな膝の肉片を探すために 国道19号から たくさんの農道が交差する 田んぼだらけの国道256号を通り過ぎて ひっそりとした山の中を抜ける岐阜県道70号に入る 

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切越峠。

路面状況は3年前と全然変わっていなかった その場所に来た時は 鮮明に記憶の映像が蘇って 背中に刃物が入ったかのような錯覚があったけど  一回実際にコケてますし ビビってるおかげか 調子に乗ることもなく 今回は無事に帰ってこれました 

最後変な気分になっちゃったけど 吾嬬橋に罪はなく 吾嬬橋 完結。
長々とおつきあいありがとうございました

3日間の走行距離 852km


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Category: 2017年05月05日  吾嬬橋

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吾嬬橋 その5
昨日今日は少し降ったけど 思ってたより雨は降りませんね 南の方から梅雨が明けたって声も聞こえてくるし 夏場所も始まろうかってのに 本編はまだGWの話なんですごめんなさいね 

たぶん忘れちゃってると思うけど その4の最後の写真に写ってる 朱色の方杖ラーメン橋が「(新)吾嬬橋」。 その橋の右岸側の付け根は「小雨」(こさめ)って云う チャーミングな名前がついた町内。  由来はわからなかったけど それらしい物語はあるのかな  

その 誰もいない「(新)吾嬬橋」の橋上で ゆっくり谷底を覗き込むと 音のない渓谷に協力するように ご自身も息を殺して 隠れていました 「吾嬬橋」。 見っけ!

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10年ぶりにあった友達になら 間違いなく病気を疑われるぐらいに細い  細いのに いっぱいいっぱいじゃなくて クールに静止しているのがすごいんです 色男なのに力もち。

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はじめまして 近づいてもやっぱり細いんですね   「吾嬬橋」はもともと 群馬県渋川市と群馬県勢多郡北橘村を渡すために 利根川に架かっていた「旧坂東橋」。  「旧坂東橋」が最初に利根川に架かったのが 1901年(明治34)年。 いつしか交通量増加とともに 強度不足と判断されて 1959年(昭和34年)お隣に強固な新橋が完成し 「旧坂東橋」としてはお役御免となりました 

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小さい天使がたくさん写り込んでるのがわかるかな 本当にうっとりするぐらい華奢で美しい橋。   「旧坂東橋」はお役御免でも 捨てる ヤナヤツ あれば拾う神あり  「旧坂東橋」は3連の3兄弟だったから 離れ離れにはなったものの それぞれ 六合村、赤城村、子持村 にもらわれていったと案内板にありました でも 現存してるのはこの「吾嬬橋」だけ ともあります

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アメリカ式の形式名はペンシルベニアトラス(ピントラス)。 案内板に「材料は全部アメリカ産輸入鋼材である。」とアルからそうなんだけど この頃だから 当然設計も制作もアメリカだと思う。  分格の斜材もピン結合されていた すごく細い材料だから斜材に圧縮はかからず 全部引っ張りなんだな  国産だしピントラスじゃないけど同形式の「澱川橋梁」(近畿日本鉄道)はごっつすぎて比較にならんけど アレの斜材もそうなのかな 

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1900年頃って云えば 鉄道橋だとアメリカ式の幕開けで盛り上がってる頃だから 自分もよく会いに行くアメリカンブリッジ社製の「第五長良川橋梁」(長良川鉄道)とかの200ftトラスも 細いなーって思うけど 「吾嬬橋」はさらに細く感じる 規格品としては中途半端な橋長だし 他のアメリカンブリッジ社製の橋と比べても なんか雰囲気が違う  アメリカ式は間違いないけど  銘板もないし 設計制作会社はよそかもしれない  はじめから道路橋として設計されたから細いのかもしれないし 雰囲気が違うのは ひょっとしたら単品生産なのかもしれないけどね

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白砂川とはよく云ったもので 白が効いててキレイな水の色  国道時代に眺めていた景色はどうだったのかな 兄弟達とはバラバラになって行方もしれないけど きっとこんな見晴らしのいい渓谷に架けてもらって喜んでると思う 人もほとんど通らなし 本人も景色同様のんびりと 半隠居生活を送っていました

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夢の財力をバックにつけてるのか 色男なのに金も力もある 完璧な橋。

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「吾嬬橋」
竣工 1961年(昭和36)年1月
橋長 69.1m 幅員 2.5m
下路ペンシルべニアトラス(ピントラス)の1連

新橋はすでに架かっていますけど 文化財の勲章をお持ちなので撤去されることはない ハズ。  またいつかお会いする機会がありますように 願います  うーん さようなら


「吾嬬橋」にはさよなら云ったし もういいだろって感じだけど 吾嬬橋 完結につづく