01 ,2012
2011年12月30日 浜松 その3
あんまり気負わずに行こうと思いながらも 覚悟を決めて、入店。
入口から入って下駄箱にブーツを突っ込んで 框を踏むと すぐに駅の改札みたいにゲートがある。
しばらくどうしていいのかわからなくて あきらかにオレが入ってきたの気づいてるけど無視してる受付のおばさんに尋ねると「今日はどうするの、泊まるの?」と聞いてきた 「泊まる」と返事をしたら 券売機で1900円の券を買って入ってこいと このゲートは入るのは入れるけど 出る事が出来ないようしてある なんかやっぱり怖い。 逃げられないようになってる。

浴衣かアロハか選べてアロハにした 早速お風呂に行って温まる お風呂にはなんの罪もない。 冷えきってしまった体を怪しい健康ランドが温めてくれる ありがたい。 温泉の成分なのか、消毒薬の匂いなのか どこの健康ランドでも浴室は、同じ匂いが充満している なんてことはない普通の古い健康ランドだ。
ただ、健康ランドでの楽しみの一つ、 サウナが今日に限って壊れてるみたい 結構大きく場所を占めているだけに浴室のどこからでもサウナ室が見える 普段は、熱が逃げない様に閉められてる 入口も、一ヶ所ある大きな窓も全開で、ドアにはサウナ故障の張り紙。 何気なく室内をのぞいたら、ひとが何人か座ってる。 自分で自分の生唾飲み込む音が聞こえた。 なんでなんだろう ちっとも熱くない壊れたサウナ室になんの用事があるのかな 連れどうしでお話ししてるでもなく バラバラに座ってそれぞれ股に肘をついて床を見てる そう普通にサウナに耐えているみたい きっと壊れてる事に気づいてないんだな 自然な表情に気をつけて浴室を出た。
気を取り直して、自販機で500mlの缶ビール買って、2階の廊下のソファーで飲んでたら マンガがたくさんおいてある部屋発見。 でもルームプレートには、ビデオルームと書かれている不思議。 中では、常連らしきおじさん達が、持ち込んだ食糧を堂々と食べながら サイコロをふって大騒ぎ。 おじさん達を踏まない様に気を使って本棚からマンガを持って来てソファーで飲みながら時間をつぶす。

でも、10巻がなくて、あきらめて11巻読んでくと また13巻がなくて14巻読んで 15巻がないし と あんまりスッキリとしない
ときどき背中に視線を感じて 振り向くとあわてて顔をそらすおじさんは、なにかを狙っているのか
そういえばみんな視線を合わせない やっぱりちょっと怖い。
浴衣もアロハも着ていないおじさんは、この廊下で寝るみたい 毛布でもかけてあげたいけど、浴衣もアロハも着ていない人は、仮眠室には入れないんだろうな 暗黙のルール。

廊下の突き当たりにカップラーメンの自販機があって違うおじさんが なんか食べてる お出汁のいいにおいがするから うどんかな ちょっといいなと思った しばらくしたら何を思ったのか そのおじさん残ったスープを や、やめろー
それでもお腹がすく 2階に一ヶ所しかない「スナック」みたいなところで晩ご飯。おばさん一人しかいなくて大変そう 結構 盛況で満席に近い ほとんどの人が泥酔。 テーブルに少なくても瓶ビール10本の空き瓶。 一方では、宿泊の料金を払えず廊下で寝ているおじさん 貧富の差はこのリトルワールドでも雲泥。
オレは、一人だからカウンターに座った 生ビールとハムエッグ定食 注文。 おばさん ぼそっと「みそ汁作らんとない」っていいながら厨房の方にいなくなった 聞こえないふりをした
ちゃんとみそ汁付いて出てきた ありがとう このおばさんだけは、ちょっとマトモな気がした
この後もう一回 お風呂に入りに行ったら 6時に入った時に 入ってたおじさんがまだ同じお風呂に入っててビックリした ちゃんと動くのを確認して先にあがった。
なんだか仮眠室では、寝れなくて 300円余分に支払って 簡単な低いパーテーションで区切られた個室を借りた

このテレビは、地デジに対応してなくて ただの箱。
壁に大きく入った亀裂と、タバコのヤニで真っ黒になった天井を見ていたら ひょっとしたら実はみんな人間じゃないんじゃないかと思えてきて 朝になったらボロボロの廃墟で目が覚めるんじゃないか とか考えちゃって、 早く寝るつもりが23時過ぎてもなかなか寝付けない もうビールは2.5L飲んだ でもちっとも酔わない。
2011年12月30日 浜松 完結につづく
あんまり気負わずに行こうと思いながらも 覚悟を決めて、入店。
入口から入って下駄箱にブーツを突っ込んで 框を踏むと すぐに駅の改札みたいにゲートがある。
しばらくどうしていいのかわからなくて あきらかにオレが入ってきたの気づいてるけど無視してる受付のおばさんに尋ねると「今日はどうするの、泊まるの?」と聞いてきた 「泊まる」と返事をしたら 券売機で1900円の券を買って入ってこいと このゲートは入るのは入れるけど 出る事が出来ないようしてある なんかやっぱり怖い。 逃げられないようになってる。

浴衣かアロハか選べてアロハにした 早速お風呂に行って温まる お風呂にはなんの罪もない。 冷えきってしまった体を怪しい健康ランドが温めてくれる ありがたい。 温泉の成分なのか、消毒薬の匂いなのか どこの健康ランドでも浴室は、同じ匂いが充満している なんてことはない普通の古い健康ランドだ。
ただ、健康ランドでの楽しみの一つ、 サウナが今日に限って壊れてるみたい 結構大きく場所を占めているだけに浴室のどこからでもサウナ室が見える 普段は、熱が逃げない様に閉められてる 入口も、一ヶ所ある大きな窓も全開で、ドアにはサウナ故障の張り紙。 何気なく室内をのぞいたら、ひとが何人か座ってる。 自分で自分の生唾飲み込む音が聞こえた。 なんでなんだろう ちっとも熱くない壊れたサウナ室になんの用事があるのかな 連れどうしでお話ししてるでもなく バラバラに座ってそれぞれ股に肘をついて床を見てる そう普通にサウナに耐えているみたい きっと壊れてる事に気づいてないんだな 自然な表情に気をつけて浴室を出た。
気を取り直して、自販機で500mlの缶ビール買って、2階の廊下のソファーで飲んでたら マンガがたくさんおいてある部屋発見。 でもルームプレートには、ビデオルームと書かれている不思議。 中では、常連らしきおじさん達が、持ち込んだ食糧を堂々と食べながら サイコロをふって大騒ぎ。 おじさん達を踏まない様に気を使って本棚からマンガを持って来てソファーで飲みながら時間をつぶす。

でも、10巻がなくて、あきらめて11巻読んでくと また13巻がなくて14巻読んで 15巻がないし と あんまりスッキリとしない
ときどき背中に視線を感じて 振り向くとあわてて顔をそらすおじさんは、なにかを狙っているのか
そういえばみんな視線を合わせない やっぱりちょっと怖い。
浴衣もアロハも着ていないおじさんは、この廊下で寝るみたい 毛布でもかけてあげたいけど、浴衣もアロハも着ていない人は、仮眠室には入れないんだろうな 暗黙のルール。

廊下の突き当たりにカップラーメンの自販機があって違うおじさんが なんか食べてる お出汁のいいにおいがするから うどんかな ちょっといいなと思った しばらくしたら何を思ったのか そのおじさん残ったスープを や、やめろー
それでもお腹がすく 2階に一ヶ所しかない「スナック」みたいなところで晩ご飯。おばさん一人しかいなくて大変そう 結構 盛況で満席に近い ほとんどの人が泥酔。 テーブルに少なくても瓶ビール10本の空き瓶。 一方では、宿泊の料金を払えず廊下で寝ているおじさん 貧富の差はこのリトルワールドでも雲泥。
オレは、一人だからカウンターに座った 生ビールとハムエッグ定食 注文。 おばさん ぼそっと「みそ汁作らんとない」っていいながら厨房の方にいなくなった 聞こえないふりをした
ちゃんとみそ汁付いて出てきた ありがとう このおばさんだけは、ちょっとマトモな気がした
この後もう一回 お風呂に入りに行ったら 6時に入った時に 入ってたおじさんがまだ同じお風呂に入っててビックリした ちゃんと動くのを確認して先にあがった。
なんだか仮眠室では、寝れなくて 300円余分に支払って 簡単な低いパーテーションで区切られた個室を借りた

このテレビは、地デジに対応してなくて ただの箱。
壁に大きく入った亀裂と、タバコのヤニで真っ黒になった天井を見ていたら ひょっとしたら実はみんな人間じゃないんじゃないかと思えてきて 朝になったらボロボロの廃墟で目が覚めるんじゃないか とか考えちゃって、 早く寝るつもりが23時過ぎてもなかなか寝付けない もうビールは2.5L飲んだ でもちっとも酔わない。
2011年12月30日 浜松 完結につづく
スポンサーサイト