06 ,2013
黒部渓谷鉄道のトロッコ電車から眺める景色はかなりおすすめ 今日一人で乗ってるのはオレだけだけど そんなに変な目で見られない 乗り物ってこともあるでしょうけど 単車で一人で来る人にも慣れてる感じ
観光地だから何回も来てる人は少ないだろうから 切符売り場の人は寒いよと気遣うフリをしてシメシメと特別車両をすすめるけど 山だと思って準備して行けば 隔たりの無い普通車両の方が絶対楽しいから 騙されないで。 あと普通車両でも一番後の方、行きは進行方向右側に座ると 大きなカーブでは先頭車両が見えて 写真を撮るときは臨場感が増してかっこいいと思う 今回は前の方に乗ってしまった

「後曳橋」黒部峡谷鉄道 黒薙駅ー笹平駅間
1926年(大正15年)
橋長 64.62m
上路のスパンドレル ブレースドリブアーチの1連
大正生まれだけど スカイブルーのおかげで さわやかなスポーツ選手のよう。 軽快に黒薙川をまたいでいました。
「後曳橋」の橋上で進行方向左を振り向く感じ すごく近い空中に「跡曳水路橋」も高い位置で黒薙川をまたいでいたから かなりドキッとした これは水を運ぶ橋なんだと 室井滋さんが教えてくれた

「跡曳水路橋」
1927年(昭和2年)
橋長48m 幅員10m
上路のRCアーチ橋で1連
笹平駅を通過してしばらくすすむと 出し平ダムでまた川を塞き止めてた。 またしばらく進み塞き止められた水面がなくなって 流れのある川に戻った頃 いました 黒部川第二発電所の建物につづく「目黒橋」をバチンと発見。

この赤い体が見えたときは 思わず立ち上がってしまったぐらい 背中になんか走った。 フィーレンデール。すごくめずらしい橋 立ち上がった時に前の人にビクッとされたけど かまいません ほんとめずらしいからあなたも一緒に拝んだ方がいい
「目黒橋」
1934年(昭和9年)
橋長 75m
下路のフィーレンデール 1連
石仏様には手を合わせないのに「目黒橋」には手を合わせる罰当たり 赤色はご利益ありそうだからムリもない
今日はこの「目黒橋」を通り過ぎて すぐの猫又駅でUターン。 もう少し暖かくなって準備が整うまではこの先に架かる「鐘釣橋」も「奥鐘橋」も おあずけ。 いいまた来る

猫又駅では電車を降りるわけでもなく 自分で立ち上がって向きを変えて またその席についた。大勢の売り子さん達に見送られて そのまま出発。 なんだか後味が悪い
当たり前だけどまたすぐに「目黒橋」に再会。 あんなに別れを惜しんだのに気まずい

「目黒橋」の奥に切り立った岩肌が見えると思います 高さ200メートルもある大岩壁。 猫に追われたネズミも登れないほどの角度だから 「ねずみ返しの岩壁」と呼ばれているそうです 犬に追われた猫はどうか。 猫もまた が猫又駅の名前の由来なんだそう 室井滋さんは何でも知っている。
出平駅で停車中に 向こうからかわいい子がやって来た 見るからに真面目そうな働き者。今日はありがとう

想像通り 帰りはテンション低い あくび連発でほとんど寝てたら 9時半ぐらいにはもう宇奈月駅に帰ってきた 改札を出ると ものすごい人だらけ 黒部峡谷鉄道大人気 始発を選んでて大正解だった 出発前、席に座ったらプロっぽくないカメラマンが写真を撮ってくていた 駅の出口にその時の写真がもう出来上がって並べてあったから何気に見てたら ニヤついて浮かれた様子の自分と目が合った 1000円もしたけど あまりの浮かれ顔に今回は買った 今回嫁へのお土産はこれしかない(笑)
ありがとう黒部峡谷鉄道。 また必ず季節のいい時に来ます 欅平まで行けなかったのは残念だけど大変たのしかったです
予定より早く切り上がったし 折角の宇奈月温泉なんだけど 昨日のこともあるから かゆい頭で考えてもやっぱり時間が心配。 まだ刺身も食べてないし 有名な温泉街に来て温泉にも入らず 来た道を戻る 一人だからいいけど 団体行動でこんな企画は通らんでしょうね まぁ橋のはしごも元より無理なはなしで誰も来ないでしょうけどね
県道からもう一本 黒部川寄りに切り替えて左岸側の堤防道路を黒部川と一緒に下ると 現橋のたもとに部分保存されていました「権蔵橋」。

部分保存といっても近くで見るとかなりでかい 大事に保存というよりは恥じを晒されてるようで ちょっと気の毒。 本人は誇らしいのでしょうか 裸の王様を思い出した
「権蔵橋」
1954年(昭和29年)
下路平行弦ポニーワーレントラス
昔から黒部川の増水で交通が途絶えるこの場所に 見かねた権蔵代議士が昭和7に吊り橋を架けてくれたけど昭和9年に流されて また昭和12年に権蔵代議士ががんばって架け直してくれたから「権蔵橋」になったと案内板に書かれてた 偉大な権蔵さんの為に見せ物になっているのかな
県道に戻って一旦国道8号に出る 山が邪魔して東西を抜ける道は海側に偏ってるから 地図上は隣の川なのに どうしても大回りになってしまう
国道8号から今度は片貝川沿いに県道を上る 上流の方に1本だけ気になる情報を入手してた この1本の為に温泉をあきらめたと云っていいぐらい 時間の予想がつかなかったけど 片貝川も綺麗な川でした

昨日より気温は随分高くて まだぎりぎり午前中だけど汗ばむほど ヘルメットの中は深刻な状態がつづく 晴天の片貝川沿をズンズン上って行く 川沿いになってから信号もないし民家もすくない 相変わらずお米ばっかりつくってる奥入った町内で発見「黒谷橋」。

ご覧の通り現橋につながる道路に突き当たって道が塞がれてる 今は使われていない可哀想だけど とても雰囲気のいい橋。 でもペンキは塗ってもらったばっかりだから この2本パイプの為にまだまだがんばってもらうつもりみたい。
「黒谷橋」
1954年(昭和29年)
下路の平行弦ポニーワーレントラスで1連
橋上からトラス越しの景色。 海と空の境目がぼやけて溶けあってた 静かな町内にやさしく響く片貝川のせせらぎを聞きながら 結構長い間眺めていました いいところですね あなたの為に大回りしたけど 来た甲斐がありました また来ますね

今度は左岸側を下りはじめてすぐ 人は見当たらないけど 苗はスタンバイOK。 お昼休憩でいないんだと思うけど イメージでは畦道でおにぎり食べててほしかった

多くをのぞみ過ぎた田舎道を抜けて 現実的な国道8号に戻り ワープするように富山県を一気に横切って 神通川に到着。

写真は国道8号が神通川を渡る「中島大橋」。すぐ下のガタガタ道に咲く白い清楚な花がSRをライトアップしてくれました ここからは昨日と印象が違って川幅の広い 神通川沿いを上ります
富山県も折り返しに入ったので 黒部渓谷 その11につづく
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