笑えてくるぐらい 忙しいんですけど きっと皆さんもそうでしょうから ソレはソレで いつの間にか世の中は なんでもうまい季節になっていますね 仕方なく自分も 笑えないぐらい よく食べて 怒られるぐらいの 量を飲んじゃってます(涙) この調子でいくと 年内に正月太りを らくらくクリアしちゃって 本当の正月が来たら 次の段階の人になってるのでしょうか こんな大人の階段は登りたくなかった。 この時期一番好きなのは ちょっとべちゃっと炊いた 松茸ご飯。 フレーバー系は太らないハズなんだけど おっかしいな 体質かなぁ
気をとりなおして 最高気温が25℃だった ハッピーマンデーのつづき。 やっと見つけた「千頭」の文字を横目に 県道でもなくなったし 大型車も通行できない 割に たよりなくもない道を 大井川鉄道の運休区間と並走。 線路の上面が錆びていた「閑蔵駅」をスルーすると 「尾盛駅」には近寄ることもできず 現在の終着駅 「接岨峡温泉駅」に到着。

駅舎と云うか公民館みたいな この建物よりは 看板の方が価値があるような気がする 大井川鐡道のSLが走る方、 大人気の”本線”とは違って 中部電力が大井川鐡道に運営委託する この"井川線"は 全然人気がない だから毎年3億円ぐらい赤字なんだけど その分は中部電力がアレしてるんだってね 電気代が高いわけですよ
このための駅なのに 温泉にも入らず 記念撮影だけして 標高496mの「接岨峡温泉駅」(せっそきょうおんせん)に さようなら。 県道に戻ってしばらく下り トンネルの手前で左の脇道に入って 大井川を見下ろすと 発見!「奥大井レインボーブリッジ」

本当は もうちょっと右側が この「レインボーブリッジ」のベストな撮影ポイントなんだろうけど すでにプロっぽいカメラマンが橋上にメガホンみたいなレンズを向けて 電車待ちでした(涙) 本当だったら「大井川第五、第六橋梁」って呼ばれるハズなんだけど ハイカラな名前を付けられて 浮かれているのか 橋長すらわからない上路のワーレントラス。 いろんな理由で「秘境駅」なのに都会ぶってる「奥大井湖上駅」に鼻を鳴らして一瞥くれたった
ついでに天気も ご機嫌が傾いてきた 大井川沿いを いくつかのプレートガーター橋をスルーして するすると「千頭駅」まで、 結構な急勾配を降りてきた

SLってだけでもすごいのに こんなことになってたらそりゃもう大人気でしょう 子供達は絵本の中の世界を等身大で体感して気がへんになってるのか 楽しそう?を通り過ぎて固まってるように見えた 自分も大人になってからだけど ディズニーランドで初めてミッキーを見たときは動けなかった思い出。 でも今日の目的は いぶし銀の「転車台」。

イギリス式の日本最古級だそうです そうですか。 自分の勝手なイメージでは もっと土に還る寸前を想像してたし その色似合ってないんじゃない? って正直思ったけど まぁ大事にされてる証拠だし 銀でもないけど エメラルドグリーンの「転車台」に罪はない。
「千頭駅」の入場券はモノクロのSLが印刷された ちょっといいものだったし 入場する時は一枚一枚受け取って「改札ハサミ」で切符を文字どうり切ってくれたから ニヤニヤしちゃたんだと思う フフン。
単車が多くなってきた「千頭駅」の無料の駐輪場を後にして 今度は国道362号で大井川沿いをしばらく下る と 綺麗に整えられたお茶畑がつづくから 念のために深呼吸してみるけど お茶の匂いは全くしなかった

酷道って云ってもいいと思う 国道362号。 ここまでも結構な道がつづいていたけど この標識を見たときに息継ぎができた ここから一旦区別するように 息を整えて新たな気持ちで酷道362号にチャレンジスタート。
ふさふさ系じゃない ぬるぬる系の苔が路面にまで侵食しはじめている 誰もいない 誰も通らない酷道362号を 絶えず視界の隅にある暗闇と並走。 気がついたら右耳の裏側あたりに不安が貼り付いていて ドクドク ドクドクと急かすけど こんな時は まず転ばない
途中、崖側を中心に半円を描いて アスファルトに深い亀裂がはしっているところが 何ヶ所もあったし 崩れ抜けて補修されてるところも もちろんあったから やんわりと 暗がりのくねくね道を過ぎると 国道に向いてたつ民家も増えてきて その村は祭りの準備中。 赤いアルトが停まってないかなぁ と第一テラスを探すけど 国道からは見つけられなかった(笑)
結構横に広範囲な春野町の空を見上げて ストトトトーと通らせてもらい らしくなってきた国道362号で気田川沿いに出て しばらくすると 人懐っこい”親柱”が呼びかけてくれました 「秋葉橋」。

上の写真じゃトラスに見えないけど 河川敷に降りられたから よかった 気田川は余裕を感じる 緩やかな流れ。 橋台は煉瓦積みだったし 橋脚も輪郭は石積みで重厚感のある 落ち着いた佇まいで さすがの存在感。 トラスも 斜材が中央にいくほどに細くなっていくから 考え抜かれてる。

「秋葉橋」
竣工 1926年(大正15年)
橋長 93.7m 幅員4.6m
中路ポニープラットトラス 30.2m 3連
初めましてだけど そんな気がしなくて ついてきそうな「秋葉橋」の親柱に なんとか さよなら云ってUターン また来るね。 国道に戻ると 気田川がいなくなってて しばらくすると 国道362号は二俣川に追いつく。 その二俣川が天竜川に注ぎ込む町内に やっぱりいました「鹿島橋」。 お久しぶりです

「鹿島橋」
1936年(昭和11年)
橋長 216m 橋幅 6m
下路カンチレバートラス 57m+102m+57m 3径間
そのお隣、「天竜川橋梁」(天竜浜名湖鉄道)も当然久しぶり

「天竜川橋梁」(天竜浜名湖鉄道)
二俣本町駅ー西鹿島駅間
竣工 1936年(昭和11年)
下路の平行弦ワーレントラス 62.4m 3連他
この前に、これまた転車台のある 文化財の「天竜二俣駅」にも寄ったけど 転車台を見学できる時間が限られてて会えなかった(涙) 今調べてたら 大井川鐵道の近寄れなかった「尾盛駅」近くに 有名な「関の沢橋梁」がいたのに見逃してきてる 近寄れなかったのが原因だけど 展望台があるとのこと(涙) まぁいいや 大井川にはさよなら云い忘れたから また行ってくる。
ここから家まで130kmもあるけど このあとも国道362号で浜名湖の上の方をかすめて 途中、両サイドがみかん畑で ニンマリする三ケ日を通って帰りました
二日間の走行距離 603km
大井川 完結